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リアルな世界


西表島に行って来ました。

島の文化を継承し、次世代に繋いでいる石垣金星兄と遠藤晶美とのコラボで、

2000年にリリースした「マーパイ」というアルバムの第二作を録音するためです。

こういうアルバムを作る時はいつも、旅のなかで出会うイメージをつかまえて音楽

というかたちにしていくのですが、今回は竹下さんのプロデュースのおかげで、

とてもスムースに全てが進んでいきました。



海の近く、かわいい田んぼの隣りのコテッジにスタジオ機能を設置して、遠藤の

ギターと共にイメージスケッチを即興で録音し始めようとした時でした、公民館の

スピーカーから311の黙とうの合図がなり響きました。

手を合わせて黙とうを終えて、ネイティブフルートを吹いていると、田植えを

終えた田んぼに、シルサヤ(白鷺)が舞い降りてくるのがみえました。


滞在している間に丁度、島にマーパイ(真南風)が吹き始めました。

ウルチム(初夏)の季節のさきがけです。

海岸に出て波のバイブレーションにひたりながら、浮かんで来たメロディーを

波の音と同時録音しました。



山道に入り、暗くなってきたところで鳥たちの鳴き声に誘われて、フルートを

吹いていていると、ふと気がつくと周り一面にピカラ(蛍)が輝いているでは

ないですか。真っ暗になって、もう見えなくなった山道に沿って、もう何万もの

キラキラが天の川のようになっている〜


ファンタジーに見えてしまう程の手つかずの自然の表情、でもそれこそがリアル

な世界なんだと、あらためて認識させてもらいました。




期せずして、311の祈りのときにリアルな世界に居れたことを、ありがたく

思いました。

片や人がつくったバブルの世界は、もはや幻影の領域にまで入ってしまっている

ように見えます。神話のなかに「バベルの塔が崩れると、人々は互いに言葉が通

じなくなった」という話がありますが、今の情報の世の中はそれを暗示させるよ

うな気もします。

その中で論争をするよりも、まずはリアルな世界に着地して、そこからリアルな

バイブレーションを世の中に送りたいですね。



島の祈りや祭りの拠り所である聖地は、手つかずの自然のままにスピリットが宿る

ところです。

沖縄が本土に復帰すると言うより、スピリットとしては琉球に本土が復帰するんだ

という気がしました。
 
                                                                                 真砂






photos/Hiroaki Takeshita
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