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日本ビレッジ化
今年は田んぼに6種類の稲が実った。

ご縁のなかで、日本のいろいろな所からやって来た稲たち。

最初の年に地元の苗屋さんから買ったコシヒカリに当時手伝ってくれていたK君の

東北の実家からいただいたササニシキが合わさった稲。



九州の武富さんが再生した古代種餅米、緑米。玄米が緑色、穂が紫色で背が高く

とても美い。ここでは一番奥手で、刈るのは11月だ。

この辺は暖かいので種から自然の気温で育って12代目。


熊野でいただいた香米はヒゲが長くて育つのが早い。炊くと香りが良い。


黒米は千葉のスペースマンの田んぼから来て12代目。バリ風にココナツミルクで

甘く煮たり、サラダに入れたり。精米してオコワ炊きすると最高にうまい。


去年鹿児島でいただいたこの子はやや奥手だが、茎が太くて分けつも良い。

台風の時も全然倒れなかった元気者。


今年の新顔、イセヒカリ。なんでも伊勢の御神田で嵐の時に他が倒れていたににも

かかわらずしっかり立っていた株からご縁で広まっているという種。

丈夫で粒付きが良い。味をいただくのが楽しみだ。






さてさて今年の大変動では、人も大移動した。この谷戸でいっしょにやっていた

ジュン君やソガメ君も阿波の国に移住。去年までここで田んぼを学んでいた俊郎

さんは南阿蘇へ。田んぼ先輩スペースマンは沖縄へ行ったとのこと・・・

最初は少し寂しい感があったけれど、収穫の頃には新しい仲間が増えて来年は種まき

からやりたいと言う。合わせて一反しかないこの狭い棚田でも人と稲が交差している。

今年は大変動だったけれど、人々が動いて心を通わせたことで、日本が一つの村の

ように感じるようになったのは僕だけではないと思う。


ここに日本という国が建ったのは約1300年前、7世紀のこと。それより約1500年以前

の紀元前8世紀頃から、稲と共にここには里山文化の村々が生まれていた。

この谷戸にも、それよりずっとずっと前からの時代のいのちが息づいている。

近代文明の行き詰まりを多くの日本人が認識した今年。

この国を建て直すのなら、里山やその奥に有る森からしかないだろう。



秋に阿波に移住したジュン君の谷戸に行った。

日だまり農園は発芽して育ち始めているね〜

ここが来年は美しい田んぼに復活するんだね。


福岡の時朗くんや順子さんたちが再生している谷戸にも来年はオシャレな棚田ができ

そう!今年はこの森に連なる櫻井神社で素晴らしい奉納コンサートができました。


稲は人を繋げ、人は稲を繋ぐ、日本村〜 ・・・
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