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水を入れる
 今年は少し遅いが、年を越して田んぼに水を入れた。

落ち葉でいっぱいになった小さな水路をきれいにして、取水口を開ける。

山からの水がサラサラと入り始める。畔に切った排水口に土を盛り、水位を調整する。

一年の始まり。



ここで田んぼをするようになって、もう11年目、冬期湛水にして耕さなくなって6年目。

ここには森の腐葉土と少量の糠以外、肥料を入れていない。

でも毎年ほぼ同量のお米を、ここからいただいた。

色々な種類の虫やカエルも殖え、季節を通して花々が咲く。

溜池には睡蓮や蓮が咲くようになった。

森の片隅でガーデニングをしているようだ。

まったく経済成長的な行為ではないが、自然との折り合いを感じることができる。

何より自分のいのちが喜んでいる。



経済って何だろう。

人間の生活に必要な活動の結果、形成される社会関係。

そうしたら、経済を論ずる前に自分が本当に望んでいる有機的な生活を作ることが先だろう。

有機的ってなんだろう。

生きているということ。いのちという関係。

森は、誰が計画したわけでもなく、ひとつひとつの命が、一本一本の樹が、

輝いて生きぬくことで、自然に多種多様に共生し合い、生い茂って成長している。

僕たちも個を輝かせ、有機的な世界を生き始めているのだろう。



田んぼは今、落ち葉で埋まり、冬の眠りについているようだ。

でも森では、木々の芽が膨らみ始め、着々と次の季節が準備されている。

                 真砂(88に連載)

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