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リリースしました
 今年の夏から取り組んでいたエッセイ集「畔道じかん」、リリースしました。

いつも感覚的な表現をしているので、文章モードはなかなか刺激的でありました。

感覚的な文章であっても論理的なスジが通っていなければならないし、事実的な

裏付けも調べたりするので、自分の中でも考えがハッキリしていくのです。


この本のテーマは、不耕起の冬水田んぼの体験から見えて来たことなのですが、

肥料を入れなければ作物は育たないとか、耕さなければちゃんと根が張らないのでは

とか、そういうマインドが自分の中で解けていくことが、後期縄文の里山的世界に

感覚的にグラウンディングして、その地点から文明という人間が幾重にも構築して

きたマインドをひとつひとつほぐしていくことでもある、ということです。

そしてもうひとつ大きなテーマは、この田んぼは本当に楽しくて、いきものに満ちて

いて、大きなひとつのいのちに繋がっているよ〜  ということです。




本の内容*出版社HP     アマゾン



「減速して生きる ダウンシフターズ」の著者で、「たまにはTSUKIでも眺めましょ」

の店長でもある高坂 勝さんが書いてくれたこの本の感想です。


  私が田んぼをするキッカケを下さった真砂さんが、

  田んぼのノウハウ、これからの生き方、時代の在り方を、

  ご本人の見事な美しさとセンスをもって、

  文章と絵と写真で表現されています。

  まさにバイブルになる本です。

  自給自足→自給皆足、コントロールシステム→シンクロシステム

  など、静かにわくわくするような未来ビジョンを教えてくれます。





そしてなんと11/21という同じ日に、石垣金星、遠藤晶美とのコラボアルバム

「真南風2nd.」もSwich Record からリリースされました。

しかもぼくがここで田んぼを始めたのは、1枚目の「真南風」をリリースした

12年前、西表の米作りにまつわる島唄をテーマにして作ったのです。

シンクロしてますね〜

3月に西表に録音をしに行った時のことは、エッセイとして「畔道じかん」の

中に入っています。



HP「真南風2nd.」リリース






タッチ禅・音禅

 今回の名古屋、神戸のコンサートはお寺と神社ということもあって

空間音響も素晴らしく、何と言っても主催者や参加された方々の意識が

ヒーリング・セレモニーの面をもっているので、僕たち演奏者も音の中に

自我を超えて入って行くことができました。

ゲストのEmaさんとのコラボ3曲も最高でした(何で録音せんかったん?)



主催者の有美さん、ネーネーさん、中町さんはビジョン・ヨガのインストラクター

で、打ち上げでタッチ・セラピーの話題になりました。「自分がするとか、何も

考えず、ただただ触れる。そうすると、同調してその人の中から癒しが始まる」

という話に、ああ演奏も同じだなあ・・と認識したのでした。(遅ればせながら)


演奏は人に対するのではなく、緊張ゼロ状態で いまここに浸って音を出すこと・・

と私も昨年、腑に落ちた感があるので、なおさらなのでしょうが。



でもそれって、日本人には実はけっこう身近な「空」という感覚かも知れない

ですね。タッチ禅、音禅、というところでしょうか。

一歩飛躍して、日本語本来の右脳性のもつ 空 という感覚は、ゆき詰まった左脳性

社会を癒してゆくキーポイントなのでは・・・・・ 

今回のツアーの感想でした。

参加された皆さま、スタッフの皆さま、どうもありがとう〜






P.S.このドキュメンタリームービーはやはり必見です
THRIVE

インディーズ

 今年の陰暦正月節は 1.23 ヒフミでしたね。

冬眠から覚めて、いろいろな動きが始まって来ましたが

ご縁で会う方が皆、その人の本音のエネルギーで活動している点で共通していて

いよいよシンクロシステムが始動している感です。


1.22に映画「純愛」の上映会に行きました。小林敬子&奥村省吾さん制作のインディ

ーズフィルムですが、今度セドナ映画祭の招待作品になったとのこと。

上映中何度も涙が出る程感動したのですが、久々に再会したお二人のポジティブな

心に共振しました。


1.23は秋谷でヒーリングスペース「たまゆら庵」をスタートするアイリー君のもとへ

「はじめ」の笛を吹きに。レゲエシンガーであると同時に、ナチュラルヒーラーに発展。

たくさんの人がお祝いの醗酵状態になっていました。


「マーパイ 2nd を作りたい」と竹下さんから連絡があって打ち合わせ。

マーパイ(真南風)は2000年に作った西表の石垣金星さんと遠藤晶美とのコラボアル

バムですが、今回は竹下さんプロデュースで。夏にはライブもあるのでお楽しみに!


広田さん、葉方さんとのご縁で「うつくしまプロジェクト」に参加することに。

これは311の被災地の子供達が書いてくれた作文に絵描きたちが絵をつけて絵本に

して、世界で出版しようというプロジェクト。作文を数点読ませていただいて、

やっぱり泣けてきました。「収益金の使い道を子供たちにかんがえてもらおう」と

いう葉方さんのお言葉に共振しました。



インディーズとは、本当に自分がやりたいことを形にして、響き合うこと。

そこからシンクロシステムがはじまると思います。

本当の自分には本当の情報とテクノロジーの選択が不可欠です。

崩れゆくコントロールシステムの恐怖や怒りと共振しそうになったら

宇宙に深呼吸しましょう!!




冬眠から覚めたら、こんな動きもあるんですね  (^^)

THRIVE  (350¥で日本語版がみれます)


謹賀新年
 
去年から旧正月に合わせて出すことにした年賀状。

今日作っていたら、なんだかチャンティングの歌詞のようになりました。

コントロールシステムからシンクロシステムへ

ポジティブに変化していきましょうね。













素の音
 Cayのコンサート、とても気持ちよくできました。

円柱型の4本のスピーカーシステムも、こういう楽器の微細な音のニュアンスを

表すのにぴったりでした。


音に対して覚醒しているだけで、身体とマインドはリラックス状態・・

そこで生まれてくるチャンテイングや即興のメロディーは新鮮なものでした。

あの時の演奏は今の僕の、そのままのバイブレーションです。

いまここの素の空間を表現できる・・・音楽ってほんとうに素晴らしいです。

その場を共有してくれた皆様、ありがとうございました!!



終演近くになって「Holy Circleは心ですね」という言葉が自然にでてきました。

大きな大きな輪である宇宙を、いつも心をチューニングしていたいですね!
ご縁
10月のシルクロード音楽祭の写真を送っていただきました。

若狭小浜の高成寺でのコンサート、えま&慧奏さんと本当に久々の共演でした。



えまさん慧奏さんとは、これまでもいろんな機会に一緒に演奏をしましたが、

最初に会ったのは、91年、僕が「しおのみち」を作った頃、関西では「風の楽団」という

民族楽器を使って新しい音楽を作り始めていたバンドがあって、二人はそのメンバーでした。

でも、後で解ったのですが、もっと以前に出会っていたのです。87年に天川神社の立柱式に

呼んでいただいて、Natty OneLove Caravan という不特定多数編成の世界の民族楽器太鼓集

団を仕立てて奉納演奏をしに行ったのですが、そのとき慧奏さんは神官楽師としてえまさんは

巫女として天川神社にお務めしていたのです。僕たちの演奏が佳境にさしかかると笛や太鼓で

神官の方達が参加して来た時はびっくりするやら嬉しいやらでしたが、それは慧奏さん達だっ

た訳です。


お互いに旅の中で、また音を通じて再会できることの幸せをしみじみ感じました。

しかもまたこんなに素晴らしい所で。







これ写真家尾崎正樹さんの撮影ですが、彼の素晴らしい写真がまた送られてきました。





京都大原の宝泉院です。ここで12月にコンサートをすることになりました。

「かぜの結」というグループを主宰する平井純さんのアイデアです。

神社やお寺で演奏させていただく機会が多いですが、こういう時勢でも、こういう空間が今だ

確実に存在しているということはありがたいです。

そういうありがたい所で、精一杯の音を発してご縁を紡ぎたいと思っています。

展覧会 始まりました
ひと月ほど絵と向き合っていたのですが、今回生まれた水彩画シリーズは、

ネイティブの世界と日本のルーツの世界が田んぼというオルガニズムの中で混じり合った・・

そんな感じです。




ご案内DM







インプロビゼーション=一期一会
 インプロビゼーションとは即興。その時その場にしかできないもの。

9/25大隈講堂での国際ペン東京大会、朗読劇での演奏もそういうものだった。

リハーサルをして構成は決まっていたものの、その日の吉行和子さんの朗読から発している

気に演奏も即応し、その時の雰囲気が出来上がる。

田島かずえさんの笙の音とのアンサンブルも今回初だったけれど、笛ともぴったり。


(大隈講堂の素晴らしい空間。気持ちい〜)
   
脚本はサルワ・アル・ネイミさんの「蜜の証拠」という小説で、アラブ女性の性がテーマに

なっているのですが、読んでいくうちに情報によって作られたアラブ文化に対する観念が

粉々に崩れて変容していくような、文学の意味を再考させてくれる文章なのです。

吉岡忍さんのハイな演出が、この文章と朗読、演奏、そしてスズキコージ&四位さんの画像

という幾重ものクリエーション一瞬一瞬に一つになる即興的な空間をつくってくれました。

作家のサルワさんも、その場を共有した方々も本当に喜んでくれて、後でお話ができました。

そこにいる皆が場としての一瞬をつくり、

その時にしかない表現を皆の心が共有して記憶のひとかけらになる。

即興から生まれる一期一会。






その前の週、Earth Dance @ 金沢文庫芸術祭にて、

ホピのルービンさん、息子のジョーダンさんとの一期一会。

朝8時、Earth Dance世界同時スタートの祈りと共にジョーダンとフルートを吹きました。

ジョーダンの笛はやっぱり素直にアリゾナの空気を感じさせてくれます。

空を仰いで息を一杯に吸い込んで、心はもうサウスウェストへ。

彼の笛に即応して風のように・・ 気がつくとひとつの演奏が終わっていました。

そこにいた皆も風を感じていたようです・・・


(ホピのルービンさん)





さて僕は今、10/20からの個展に向けて制作真っ最中ですが、絵も同じですね。

そのモードに入るまでは、今までに出来たものの形を追ってしまうのですが、

無心に一筆一筆が即興で走り出すと、絵が生き生きしてきます。





30日にはギャラリーでTalk&Liveもあります。ぜひご来場下さい。  真砂





絵を描くこと
先週 清里でFrau主催のワークショップ「森と描く」が今年もありました。

森の中に、自分の気に入った場所を見つけて、そこに大きな紙をひろげて水彩で描きます。



森の音に感じる、光に感じる、木の雰囲気を感じる・・・

自然と自分の繋ぎめで感じたバイブレーションを、水に色を溶かして紙の上に表す。





紙は2枚あると、陰陽ができて感覚が広がるようです。

また間で一泊することも絵の世界が広がるんです。

僕は森で笛を吹いたりしつつ、それぞれの絵が出来上がっていくのを一緒に見つめます。



 


最後に部屋に戻って、輪になってシェアリングするのですが、このプロセスがこのワーク

ショップの大切なセンシティブな要素なんですが、これがとても楽しい。

一枚一枚の絵をじっくり受け止めて、感じたことを語り合って共有することの嬉しさ。

今年は、それぞれの方の絵と演奏でコラボしてみました。横笛だったりメディスン笛だったり

カリンバだったり、その絵から感じるバイブを小さな即興の曲にして表しました。

それが自分として、みんなとのシェアリングだとその時感じたからです。

絵をこのように使うことも絵の大切な要素だと思うのです。




10/20からの個展に向けて、僕も今絵の世界にどっぷりです。

そんな時にできた今回は僕にとってもあらためて新鮮でした。

ワークショップの中でいつもつい喋ってしまう、

自分にとって「絵を描くこと」とは・・・


Eternal Truth・・・永遠の真実



 葉山でのコンサート「Eternal Truth」、とても素晴らしいものになりました。

音響の稲荷森さん、照明の力ちゃん、装飾のヒビキくん、ナレーションの晴子さん

支えてくれた皆さん、会場に集まっていただいた皆様、

本当にどうもありがとうございました。


僕が最初に「今日はお盆に親戚が集まった感覚で演奏します・・」と言ったのは、

自分の心や自分の思い、自分の考えという所ではなく、心の奥の静かなところ・・

もしかしたら生死ということも超えられるような存在というところから、

音を発せられたらという希望があったからです。



自分の感情を表現するのではなく、ただただ自分の中の自然を演奏するというような感覚、

そこにピアノという楽器でいっしょに向かい合って、しかも絶妙なテクニックで即興の時空に

導いてくれたウォンさんに、感謝!合掌、ハグハグ・・です

 photos by Sakae Hanochi





コンサートの3日前に「ヒマラヤ聖者の いまを生きる知恵」という本が送られてきました。

Hくんどうもありがとう。絶妙なタイミングでした。

「Eternal Truth」というテーマはまさにこういうことなんだ、ということが書いてある本です

コンサートにあたって演奏するポジションを再確認させてくれました。

アルバムを録音した時もまさにこういう所にいたと思うのです・・・





・・・その一週間前には月山に行きました。

 Ancient Voiceのユーコさんからのお誘いで、ナコタのメディスンマン、アイアン・イーグルが

初来日して、月山の山頂で儀式をするから、その時に笛を吹いて欲しいというリクエスト。

コンサートの準備もあるし・・と思ったけれど、逆にコンサートに繋がっていることかもしれ

ないと思い参加することに。登山前夜、宿坊で彼にフルートをゆっくり聞いてもらい、みんな

でタバコタイズを作って翌日にそなえました。

山形に台風が向かっているということで、早朝5時に起き月山に向かい、8合目から登山開始。

ホントにこんなに歩けるかというくらい、一日中行者道をあるきました。

山頂でのパイプの儀式が始まると、二羽のカラスが横を飛んでいます。そして儀式が終わった

と同時に雨が降り始めました。

儀式の間中、お山に向き合ってただ無心に、スマトラの笛とインドの笛とアメリカインディア

ンの笛を吹いていました。

photo Yuka

宿坊への帰り道、虹が・・

全て繋がっているんだね